リンパ浮腫外来のご案内
当院では乳がんや子宮がんの術後・治療後のケアも積極的に行っており、自分らしい生活が送れるようにできる限りのサポートをいたします。手術でリンパ節を切除した腕や脚、また放射線療法をした場合、リンパの流れが悪くなり、周りの部分が浮腫む、重い、だるいと感じるなど、リンパ浮腫でお悩みの方、リンパ浮腫が気になる方は是非一度ご相談ください。
ご予約の際は、月曜午後と土曜午後の乳腺科の枠でお取りください。担当医は中山医師になります。お電話でもご予約を受けておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。
<リンパ浮腫について>
リンパ浮腫とは、がんの治療部位に近い腕や脚などの皮膚の下に、リンパ管内に回収されなかったリンパ液がたまり、むくんだ状態のことをいいます。この症状は発症すると治りづらく進行しやすいため、むくんだところが重くなる、関節が曲げづらくなるなど、生活にも影響が出ることがあります。そのため、リンパ浮腫は予防することや、早く見つけて治療を受けることが大切です。
次の症状がある時は、医師の診察を受けることをお勧めしています!
- それまで見えていた静脈が見えにくくなる
- 皮膚をつまんだ時にシワが寄りにくくなる
- 腕が重い、だるい、疲れる
- 腕がむくむ
- 腕にしびれを感じる
<リンパ浮腫の治療法>
- スキンケア
- 用手的リンパドレナージ(手で行う医療的なマッサージ)
- 弾性包帯、弾性着衣による圧迫療法
- 弾性包帯や弾性着衣をつけた状態で運動する運動療法
以上の対処法を症状に応じて組み合わせた治療となります。
診療日
- 月曜日午後(13時半〜16時)
- 土曜日午後(13時半〜16時)
昭和大学病院 中山紗由香医師と、セラピスト 大河内朋子が担当します。
ご予約は乳腺科枠でお取りください。お電話でのご予約もお受けしています。
診察料(自費)
初回は乳腺科の保険診療、2回目以降が自費となります。
- リンパ浮腫 20分 3000円
- リンパ浮腫 40分 6000円
<リンパ浮腫の予防>
① スキンケア・皮膚の炎症は、リンパ浮腫の発症のきっかけになることがあります。炎症を予防するために、次のことに注意しましょう。
- 皮膚を清潔に保つ
・石けんやボディーソープをよく泡立てて、やさしく洗う - 皮膚の乾燥をふせぐ(乾燥すると肌のバリア機能が低下する)
・保湿剤などを使用して肌が乾燥しないようにする - 皮膚を傷つけない
・切り傷、虫刺されなどに注意する
・野外活動をする時は、長袖を着て、ゴム手袋を着用する
・ムダ毛の処理はカミソリを避けて女性用電気シェーバーなどを使用する
② 腕や脚に負担をかけない
- 重い荷物を持たない
- 椅子に座って仕事をする際は、長時間同じ姿勢で行わないようにする
- 激しい運動は避ける

中山紗由香 医師