乳房の構成について
むらさき乳腺クリニック放射線技師の佐々木真衣です。
今回は「乳房の構成」についてお話させていただきます。
乳房は主に乳腺組織(ミルクが作られ運ばれるところです)、脂肪、乳腺を取り巻く間質(血管なども含まれます)などがあります。マンモグラフィでは、X線の通りにくい乳腺組織や間質は白く、X線の通りやすい脂肪は黒く写真に写し出され、その色合いのコントラストが皆さんがご存知の画像を作り出します。
画像にあるように乳房を”脂肪性・乳腺散在・不均一高濃度・きわめて高濃度”の4つにグループ分けしたものを「乳房の構成」と言います。
ご自身の構成は乳腺の量や密度で変わってきます。見た目の乳房の大きさとは無関係です。また病名でもありません。
良性のしこりや癌は写真で白く写るため、乳腺の多い乳房では乳腺内に紛れてしまい見えにくくなりますが、乳腺の少ない乳房では発見されやすくなります。
マンモグラフィで腫瘤が見えにくくても,超音波検査では乳房内を断面で見ることが出来、発見しやすくなるので高濃度乳腺には超音波の併用をおすすめします。
ご自身の乳房は4つの中のどのタイプなのか、気になる方は診察時に医師にお尋ね下さい。また、検査内容のご質問もお気軽にお問い合わせください。